20歳無料、ゴルフ人口層の拡大図る

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高齢者に支えられているゴルフ業界が危機感を募らせている。
「20歳のみを対象」
として、ゴルフ場のプレー代やゴルフ練習場のボール代を無料とするサービスを8月から開始する。

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ゴルフ場の経営者で構成されている「日本ゴルフ場事業協会」とゴルフ練習場の経営者で構成されている「全日本ゴルフ練習場連盟」がタッグを組んで若年層の取り込みに力を入れる。
石川遼や宮里藍を皮切りに、先日22歳で米ゴルフツアーで優勝を果たした松山英樹、15歳でアマチュアながら国内女子ツアー「KKT杯バンテリンレディスオープン」で優勝した勝みなみ、など若手の活躍で活気づくゴルフ業界。
プロを目指すジュニアの人口は確実に増加傾向だが、一般ゴルファーの人口は減少の一途。
日本ゴルフ場事業協会によると、1997年には1億人を超えていたゴルフ場利用者数は2012年には8600万人台に減少。
それに伴うように、18ホール以上のゴルフ場の数もピーク時(2002年)の2460ヵ所から10年間で55ヵ所も閉鎖に追い込まれた。
経済産業省によると、ゴルフ場全体の売上高は1992年の1兆7261億円から2010年には9888億円と4割以上も減少。

ジリ貧状態のゴルフ業界が頼ったのがリクルートグループ。
大学生とのパイプが強く、かつてスキー場で若手呼び込み効果で一定の実績を残していることもあり、手を組むこととなった。

今回のサービスは、「日本ゴルフ場事業協会」と「全日本ゴルフ練習場連盟」、更にゴルフ用品メーカーから構成される「日本ゴルフ用品協会」とリクルートグループの「じゃらんリサーチセンター(JRC)」が協力。
サービスを受けるには、ゴルフ場予約サイト【じゃらんゴルフ】に事前登録が必要で、プレー日はWEBや電話で決める流れ。
年齢確認のため、当日ゴルフ場で身分証明書の提示を義務付ける。
日本ゴルフ場事業協会によるとゴルフ場では少なくとも9ホールのプレーが保証され、事前予約すれば貸しクラブも原則無料となるとのこと。(ただし、ゴルフ場利用税は利用者が負担。)
ゴルフ練習場では1時間無料や最低100球までは無料とするサービスを提供。

ただ、これらのサービスはゴルフ場やゴルフ練習場の利用客が少ない平日の空き時間を主に提供するもの。
「20歳限定」にすることで「お得感」を演出する狙いがあるそうだが、大学の場合、1年浪人して入学する場合やサークルなどの仲間など年齢が違う場合も多々あるので一緒にラウンドしようとする場合に一定の制限が掛かってしまう懸念もありそう。
また、学生の車保有率も下がっており、交通手段などの問題もある。

抜本的に若年層を増やしたいのであればジュニア料金の値下げや親子割引、学生割引などサービスを受けれる対象の幅を広げることも必要ではないかと個人的には思います。
いつか子供と一緒にラウンドしたいと思っている親も多くいるだろうし、夫婦・子供に対してバーベキューなどゴルフだけでない楽しみを提供する試みなど、リクルートやGDOなどゴルフ関係のメディアと手を組み地道な訴求活動を続けていくことが結果的に若年層だけでなくゴルフ人口全体の拡大に繋がるのではないでしょうか。

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