世界ランク上位陣スタッツ比較【2016-17シーズン】

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アメリカPGAツアーでは早くも2017-18シーズンが始まっています。昨シーズン後半に調子が上がった選手がそのままの勢いで活躍していますね。ジャスティン・トーマスは「CIMBクラシック」の3連覇こそ逃したものの、続く「CJカップ」で早々に1勝目を挙げています。米PGAツアー2017-18年シーズンを楽しむ前に昨シーズンのスタッツをチェックしておきましょう!

2017年ダンロップフェニックスで海外招待選手のスタッツ比較をしましたが、「ついでに他の有力選手もチェックしておこう」と調べてみました。

今回比較する選手は「世界ランク上位者」と「獲得賞金上位者」、そして「FedExCupランク上位者」から選出。
ワールドランキングは最新版(2017年10月22日付)、獲得賞金は2016-17シーズン、FedExCupランクは最終戦「ツアー選手権」終了後の順位です。

スタッツ比較 選出メンバー

選手名世界ランク賞金ランクFedEx CupランクPGAツアー
D.ジョンソン(Dustin Johnson)33歳1位3位4位4勝
J.スピース(Jordan Spieth)24歳3位1位1位3勝
J.トーマス(JustinThomas)24歳2位1位2位5勝
松山 英樹(25歳)4位4位8位3勝
J.ラーム(Jon Rahm)22歳5位5位5位1勝
R.マキロイ(Rory McIlroy)28歳6位39位58位0勝
R.ファウラー(Rickie Fowler)28歳7位6位7位1勝
J.デイ(Jason Day)29歳8位28位18位0勝
H.ステンソン(Henrik Stenson)41歳9位34位32位1勝
S.ガルシア(Sergio Garcia)37歳10位18位21位1勝
M.リーシュマン(Marc Leishman)34歳12位7位6位2勝
B.ケプカ(Brooks Koepka)27歳11位8位10位1勝
K.キズナー(Kevin Kisner)33歳26位9位12位1勝
B.ハーマン(Brian Harman)30歳128位10位25位1勝
X.シャウフェレ(Xander Schauffele)23歳29位12位3位2勝
J.ローズ(Justin Rose)37歳13位15位9位0勝

合計16名選手をピックアップ。もちろん全員が一流ですが、スタッツ的にはどうなんでしょう?気になりますね。
ただ、H.ステンソンは規定数に達していないのかな?ランキングに入っていなかったので除外しました。

スタッツ比較


平均飛距離(ドライビングディスタンス)

選手名飛距離(yard)順位計測ホール数
D.ジョンソン315.02位132
J.スピース295.675位156
J.トーマス309.78位142
松山英樹303.326位136
J.ラーム305.820位166
R.マキロイ317.21位88
R.ファウラー300.341位144
J.デイ306.219位132
S.ガルシア301.930位108
M.リーシュマン298.650位172
B.ケプカ311.17位152
K.キズナー289.5120位180
B.ハーマン289.9116位192
X.シャウフェレ306.816位184
J.ローズ300.935位128


フェアウェイキープ率

選手名FWキープ率順位ラウンド数
D.ジョンソン56.97143位77
J.スピース60.00101位85
J.トーマス55.05162位86
松山英樹58.61121位83
J.ラーム58.66120位90
R.マキロイ55.06161位51
R.ファウラー63.9152位78
J.デイ53.94172位71
S.ガルシア62.3375位65
M.リーシュマン57.94129位94
B.ケプカ55.80154位88
K.キズナー67.7619位105
B.ハーマン62.8070位104
X.シャウフェレ58.82118位96
J.ローズ58.32125位66
[参考]
FWキープ率1位:ライアン・アーマー 72.73(63ラウンド)


トータルドライブ
(ドライビングディスタンスの順位)と(フェアウェイキープ率の順位)を加算したポイントのこと。

選手名トータルドライブ順位平均飛距離順位FWキープ率順位
D.ジョンソン33位2位143位
J.スピース76位75位101位
J.トーマス66位8位162位
松山英樹36位26位121位
J.ラーム28位20位120位
R.マキロイ56位1位161位
R.ファウラー5位41位52位
J.デイ106位19位172位
S.ガルシア10位30位75位
M.リーシュマン80位50位129位
B.ケプカ53位7位154位
K.キズナー26位120位19位
B.ハーマン93位116位70位
X.シャウフェレ25位16位118位
J.ローズ52位35位125位
[参考]
トータルドライブ1位:キーガン・ブラッドリー(平均飛距離44位・FWキープ率25位)


パーオン率

選手名パーオン率順位ホール数
D.ジョンソン69.529位1260
J.スピース70.014位1404
J.トーマス67.1646位1422
松山英樹69.0116位1368
J.ラーム68.6121位1494
R.マキロイ65.6396位864
R.ファウラー67.0351位1368
J.デイ63.72139位1188
S.ガルシア69.628位1116
M.リーシュマン67.0450位1620
B.ケプカ63.47148位1440
K.キズナー66.3875位1764
B.ハーマン63.78137位1800
X.シャウフェレ68.0026位1656
J.ローズ68.0625位1152
[参考]
パーオン率1位:マーティン・フローレス 70.64(ホール数:1458)


ストロークス・ゲインド・ティー・トゥー・グリーン(Strokes Gained:Tee-to-Green)
いわゆる「ショット貢献度」。数値が大きいほどよい。この順位が良いと「ショットメーカー」なんて呼ばれます。

ストロークス・ゲインド・ティー・トゥー・グリーン(Strokes Gained:Tee-to-Green)
「ストロークス・ゲインド・ティー・トゥー・グリーン」は、コースのグリーン面以外のあらゆる場所でのパフォーマンスにより、ツアー平均よりどれだけのスコアを稼いだか、1ラウンドあたりの「ショット貢献度」を評価するPGAツアーのランキング。基本的な考え方は、あるラウンドでのスコアを全選手の平均スコアから引いた数字(トータル・ストロークス・ゲインド)から、さらにストロークス・ゲインド・パッティングを引いた値。[GDO参照]

選手名Shot貢献度順位計測ラウンド数
D.ジョンソン1.8091位59
J.スピース1.5522位68
J.トーマス1.3306位65
松山英樹1.3695位59
J.ラーム1.5403位66
R.マキロイ1.2878位36
R.ファウラー0.99516位63
J.デイ0.73731位55
S.ガルシア1.21512位46
M.リーシュマン1.01315位73
B.ケプカ0.42358位67
K.キズナー0.65840位77
B.ハーマン0.012100位86
X.シャウフェレ0.36164位74
J.ローズ1.2819位53


平均パット数

選手名平均パット数順位ラウンド数
D.ジョンソン1.75537位77
J.スピース1.7112位85
J.トーマス1.6941位86
松山英樹1.73910位83
J.ラーム1.76154位90
R.マキロイ1.77285位51
R.ファウラー1.7214位78
J.デイ1.7163位71
S.ガルシア1.781118位65
M.リーシュマン1.75949位94
B.ケプカ1.7214位88
K.キズナー1.785129位105
B.ハーマン1.7389位104
X.シャウフェレ1.75847位96
J.ローズ1.77076位66


ストロークス・ゲインド・パッティング(Strokes Gained:Putting)
いわゆる「パット貢献度」。数値が大きいほどよい。この順位が良いと「パッティング巧者」なんて呼ばれます。

ストロークス・ゲインド・パッティング(Strokes Gained:Putting)
「ストロークス・ゲインド・パッティング」は、ツアー平均と比較してグリーン上のパフォーマンスでどれだけスコアを稼いだか、1ラウンドあたりの「パット貢献度」を評価するPGAツアーのランキング。ある距離からのパッティングでツアー平均が1.3だった場合、1パットで決めれば+0.3、2パットなら-0.7となり、大きな数値を残すほどそのツアーでのパッティング巧者であることがわかる。[GDO参照]

選手名パット貢献度順位計測ラウンド数
D.ジョンソン0.09681位59
J.スピース0.32042位68
J.トーマス0.28947位65
松山英樹-0.383173位59
J.ラーム0.27449位66
R.マキロイ-0.143140位36
R.ファウラー0.7612位63
J.デイ0.33239位55
S.ガルシア-0356168位46
M.リーシュマン0.33337位73
B.ケプカ0.47512位67
K.キズナー0.43020位77
B.ハーマン0.5425位86
X.シャウフェレ0.32440位74
J.ローズ-0.060123位53
[参考]
パット貢献度1位:マイケル・トンプソン 0.84(44ラウンド)


バーティ率

選手名バーティ率順位ラウンド数
D.ジョンソン3.9911位70
J.スピース4.491位78
J.トーマス4.482位79
松山英樹4.293位76
J.ラーム4.117位83
R.マキロイ3.8524位48
R.ファウラー4.284位76
J.デイ4.156位66
S.ガルシア3.6667位62
M.リーシュマン3.8132位90
B.ケプカ4.205位80
K.キズナー3.6085位98
B.ハーマン3.6763位100
X.シャウフェレ3.8620位92
J.ローズ4.098位64


サンドセーブ率
グリーン周りのバンカーから2打以内でホールアウトした率。

選手名サンドセーブ率順位バンカーに入ったホール数
D.ジョンソン44.32165位88
J.スピース55.7933位95
J.トーマス48.21122位112
松山英樹50.8896位114
J.ラーム59.1212位137
R.マキロイ63.243位68
R.ファウラー68.661位134
J.デイ53.9248位102
S.ガルシア53.1064位113
M.リーシュマン53.0267位149
B.ケプカ48.20123位139
K.キズナー52.1477位140
B.ハーマン58.7014位184
X.シャウフェレ53.9149位128
J.ローズ55.9331位118

スタッツランキングまとめ
選手名(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)
D.ジョンソン2位143位33位9位1位37位81位11位165位
J.スピース75位101位76位4位2位2位42位1位33位
J.トーマス8位162位66位46位6位1位47位2位122位
松山英樹26位121位36位16位5位10位173位3位96位
J.ラーム20位120位28位21位3位54位49位7位12位
R.マキロイ1位161位56位96位8位85位140位24位3位
R.ファウラー41位52位5位51位16位4位2位4位1位
J.デイ19位172位106位139位31位3位39位6位48位
S.ガルシア30位75位10位8位12位118位168位67位64位
M.リーシュマン50位129位80位50位15位49位37位32位67位
B.ケプカ7位154位53位148位58位4位12位5位123位
K.キズナー120位19位26位75位40位129位20位85位77位
B.ハーマン116位70位93位137位100位9位5位63位14位
X.シャウフェレ16位118位25位26位64位47位40位20位49位
J.ローズ35位125位52位25位9位76位123位8位31位

(1):平均飛距離(ドライビングディスタンス)
(2):フェアウェイキープ率
(3):トータルドライブ
(4):パーオン率
(5):ショット貢献度(Strokes Gained:Tee-to-Green)
(6):平均パット数
(7):パット貢献度(Strokes Gained:Putting)
(8):バーティ率
(9):サンドセーブ率

【まとめ・感想】
さすが世界のトップ選手、ドライビングディスタンスで上位が多いです。飛距離のアドバンテージはやっぱり大事ですからね。2016-17シーズンのマキロイはホント飛んでましたよね!そりゃ体おかしくなっちゃいますよね(^^; 松山英樹もすっかり飛ばし屋の部類に入るようになりました。まだ伸びそうだし、今シーズンも楽しみです♪

飛距離が出る分、フェアウェイキープ率はやっぱりちょっと悪くなりますね。トップ20に入るのがキズナー1人とはちょっと寂しいですね。

ただ、トータルドライブでは上位に入る選手も増えます。ダスティン・ジョンソンはマスターズの前の怪我が痛かったですね。復帰後のFWキープ率はちょっとヒドイ。マスターズ前なら確実にトップ5に入れたのにね。最近またちょっとドライバーの調子が戻ってきているので、今シーズンの巻き返しに期待したいです!

スピースは飛距離のアドバンテージがないのにパーオン率は上位。ストロークス・ゲインド・ティー・トゥー・グリーンが2位も頷けます。ダスティン・ジョンソンはパットとショートゲームの悪さを飛距離とセカンドで補っているのが数字にもよく表れていますね。

上位選手のほとんどがりストロークス・ゲインド・ティー・トゥー・グリーンで上位。やっぱりショット巧者でないと優勝争いできないのがよく分かりますね。

スピースは最近パットで苦しんでましたが、それでも平均パット数、ストロークス・ゲインド・パッティングともそんなに悪くないですね。本調子になったら超怖いですね!
逆にファウラーは全ての成績が安定して上位なのに、なぜ1勝止まりなのか…不思議です(^^;

X.シャフレはシーズン途中から頭角を現してきたのでスタッツ的にはまだまだですが、今シーズンは全ての順位が上がると思います。期待したいです。

松山英樹はやっぱりパットが問題。平均パット数が少ないのはショットでピン側に着けているからで、ストロークス・ゲインド・パッティングは後ろから数えた方が早いくらい悪いです。本人も悩んでいるようですが、なんとか改善の糸口を見つけてもらいたいですね!パットの調子さえ上がればいつでもメジャー獲れると思うので期待せずにはいられません。

弱点をどう克服してくるのか、それを見るのも楽しみの1つ。スタッツばかり追ってても仕方ないですが、ある程度頭に入れておくと選手のプレーがまた違って見えて面白いですよ(^^♪

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