Jトーマス逆転優勝!松山英樹の悔し涙に貰い泣き【全米プロ】

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2017年最後のメジャー『全米プロゴルフ選手権』、盛り上がりました。特に日本は松山英樹が最後まで優勝争いを繰り広げたこともあって、相当盛り上がりましたね!松山選手、お疲れ様でした。世界ランク上位陣が崩れる難コースで興奮するプレーの連続、そして悔し涙に貰い泣き。今年一番の感動、ありがとうございました!

2017全米プロ 松山英樹惜敗
(出典:https://www.golfdigest.co.jp/)

第99回 全米プロゴルフ選手権
開催期間:2017年8月10日~13日
開催コース:クエール・ホロー クラブ(Quail Hollow Club)[ノースカロライナ州]

3日目終了時点で1打差の2位タイという好位置に着けた松山英樹。先にラウンドを終了したクリス・ストラウド(Chris Stroud)が最終日最終組となり、残念ながら英樹は最終組の一組前でのラウンドとなりました。あー残念と思ったのですが、組合せ表を見てビックリ!なんと同組のプレーヤーがあのジャスティン・トーマス(Justin Thomas)じゃないですか!?

嫌な予感がしました。

思い出したのは1月ハワイで開催された「SBS トーナメント・オブ・チャンピオンズ」。最終日、松山英樹とのラウンド。2人は後続を突き放し、マッチプレーのような試合を展開。17番ホールまでどちらが勝つかわからない白熱したゲームを力で制したのがジャスティン・トーマス。
その前の2016年10月、マレーシアで開催された「CIMBクラシック」でも絶好調の松山英樹の猛追をねじ伏せるように勝利。

松山英樹の天敵なの?と思わせる強さを見せるジャスティン・トーマス。選りに選って最終日の相手がトーマスとは・・・この時点でちょっとツキがないように思ったのは僕だけでしょうか?

最終日ティーオフ。
1打目は松山英樹がフェアウェイをしっかり捉えるナイスショット、対してJ.トーマスはやや左に引っ掛けバンカー。セカンドをピン側にビタッと着ける松山に対してグリーン左ガードバンカーに捕まるJ.トーマス。

ここまで観て、嫌な予感は杞憂で終わるかな?と思いましたが、パッティングで再びゾクっとさせられます。
5mくらい残したJ.トーマスのボギーパット。ダブルボギーかと思ったロングパットをカップに捻じ込むスーパープレー!
松山選手は1.5m程の短いバーディーパットでしたが、先にいいロングパットを決められたからか、まさかの2パット。ショットで掴んだチャンスを逃してしまいました。この一打、痛かったです。

ショットでチャンスを掴む松山選手に対して、要所でロングパットを決めて流れを強引に引き寄せるトーマス。
フロントナインまでは松山英樹が優勢。最終組も伸び悩んでいるので「松山英樹、メジャー初制覇!」が現実味を帯びてきました。

勝負の流れが微妙に変わったのが10番ホール。
パー5のロングホールで、バーディーが欲しい両者。
セカンドをガードバンカーに入れ、バンカーショットがあまり寄らず6~7mのロングパットをなんとか沈めバーディーを獲った松山選手。ガッツポーズも出て、いい流れ!
対するJ.トーマスは2.5m程のバーディパット。楽々バーディ、だったら良かったのですが、これが奇跡のようなパットとなりました。カップの左淵でボールが止まること12秒。諦めて歩き出した瞬間にボールが動き出し、まさかのカップイン!
「運」もゴルフでは大事な要素。実はこのホール、トーマスはティーショットを左に大きく曲げたのですが、木に当たってフェアウェイ真ん中に戻るラッキーもありました。
そんな流れもあり、同じバーディなのに、観客の盛り上がりが段違い!現地の声援も加わり、J.トーマスに流れが大きく傾いた瞬間でした。

続く11番。
松山選手のティショットはフェアウェイど真ん中。流れが傾いた気がしたけど、気のせいだったかな?と思った矢先のセカンドショットのミス。これは痛い!それでも難しいアプローチを何とか寄せたのはさすが。これならパーは拾えるかな?と思ったら、短いパーパットを外してしまい痛恨のボギー!
「11番のセカンドが痛かった」と松山自身が言っているように、このミスは自らいい流れを断ち切るショットになってしまいました。

流れって大事ですよね。ここからまさかの3連続ボギーでトップと3打差ビハインドと一気に優勝争いから転落。
ここまでかな?と思いましたが、バーディを獲りやすい14・15番で連続バーディー!逆にトーマスはどちらもパーで再び1打差に肉薄。

残すは16・17・18番の3ホール。通称『グリーンマイル』と呼ばれる難しいホールです。(死刑台に行くまでの道が緑色、ということから名付けられたそうです。)

3日目にはジェイソン・デイやリッキー・ファウラーなどが大崩れしたグリーンマイルをどう攻略するかで優勝が決まります。

緊張の16番ホール、松山英樹・J.トーマス共にティショットは右のラフへ。先にセカンドを打ったのは松山選手。フライヤーになったのか、グリーンをオーバーして奥のラフへ。奥には池があるのでかなりヒヤリとしました。そんな松山選手のミスを見て、トーマスは低い球でランを使ってグリーンを狙いますが、ややショート。
パーをセーブしたトーマスに対し、松山選手はラフからの3打目をしっかり寄せたが、1.5m程のショートパットを外し、まさかのボギー。

残り2ホールで2打差となり、かなり厳しくなった松山英樹。
続く17番ショートホールは左サイドが池、ピンポジションも左サイドというドSなホール。
まずはトーマス。2打差あるし、無難にセンターやや右サイド狙いかな?と思ったら、ドローで果敢にピンを狙うスーパーショット!まさかの攻めのゴルフに気持ちの面で負けてしまったのか、松山選手はセンターよりかなり右サイド地点へグリーンオン。15m程のロングパットはややショート。オンラインだったので、もう少し強気に打ってほしかった!
勝負所のトーマスのバーディーパット。松山英樹に止めを刺すかのように、気迫のパットは見事にカップを捉えバーディー奪取!これで3打差。勝負あり、です。

最終組のケビン・キスナー(Kevin Kisner)が松山英樹選手と同じく6アンダーで、2ホールを残しているからか、最終ホールでも攻めの姿勢を崩さないトーマス。ドライバーでのティーショットはバンカーに捕まり、結果はボギーでしたが、「なんとしてもメジャーを獲るんだ!」という強い気持ちが伝わってきました。
気持ちで負けない、弱気なショットが全くなかったジャスティン・トーマス。新たなメジャーチャンピオン誕生です!これで「スピースの親友」という紹介からは卒業ですね♪

全米プロゴルフ選手権2017 結果
優勝:ジャスティン・トーマス(米) -8
2位T:フランチェスコ・モリナリ(伊) -6
2位T:パトリック・リード(米) -6
2位T:ルイ・ウーストハイゼン(南ア) -6
5位T:リッキー・ファウラー(米) -5
5位T:松山英樹(日) -5

最終的に2位タイでフィニッシュしたフランチェスコ・モリナリ(Francesco Molinari)も大いに大会を盛り上げました。実はイタリア人による初メジャー制覇の期待が掛かっていたそうです。
「松山英樹による日本人初のメジャー制覇」が実現しそうで大いに盛り上がった日本と同様、実はイタリアも同じネタで盛り上がっていたみたいですね♪

余談ですが、今年のメジャーで優勝した2人「ジャスティン・トーマス」と「ブルックス・ケプカ」は2016年のダンロップフェニックストーナメント(宮崎)に参戦しています。

全英オープンを優勝したジョーダン・スピースも2014年のダンロップフェニックスTに出場し、翌年マスターズ・全米オープンを優勝しました。

更には2015年ダンロップフェニックスTに出場したジミー・ウォーカーは、翌年の全米プロを優勝しました。

どうやらダンロップフェニックスに出場したら翌年のメジャーに優勝できるようです!
世界が注目する(?)ダンロップフェニックス、今年の出場者は誰だ!?気になりますね~

今年も未来のメジャーチャンプを観戦しに宮崎まで行ってきます!

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